母性と同担拒否
ハケンアニメ面白いですね!!!! いま感想を書きなぐってるんですがめちゃくちゃ面白い。辻村深月最高だぜ。
で、話は変わりましてこの間友達の遥ちゃんとファミレスでお茶した時に話したことをまとめてみました。 でもところどころ創作入ってると思う。三分の二はフィクションだと思う。
私(Leey): KinKi KidsとSMAPを愛してるだけのオタク。友人に教えてもらった戦国鍋のおかげで若手俳優さんたちの顔と名前が一致する程度のクソ茶の間。クソにもほどがある茶の間。ちなみに好きな俳優さんは植田圭輔。だけどクソ茶の間。
遥ちゃん(仮名): 染谷俊之くんのガチオタ。ホストちゃんの時は泣いて金を積みまくってた。ホストちゃん怖い。
リアコかもしれない
遥ちゃん「この間剣豪将軍見たけど、やっぱり染ちゃんかわいい。めっちゃかわいい。愛玩動物にしたい」
Leey「ペットって言おう?せめてわんちゃんにして飼いたいとか言おう?」
遥ちゃん「わんわんおにして飼いたい。かわいい。でもリアコじゃない」
Leey「え、誰かリアコいたの?」
遥ちゃん「……廣瀬大介」
Leey 「え、薄ミュ見てたっけ?テニミュ見てたっけ?いつのまに廣瀬くんのことをそんなに好きになってたの」
遥ちゃん 「実は薄ミュを見てた。めっちゃ見てた。沖田編めっちゃ見た。気がついたらリアコになってるんだけど廣瀬大介恐ろしくね?」
Leey 「待って遥ちゃんの推しは誰だっけ?」
遥ちゃん 「染谷俊之」
Leey 「リアコ枠は?」
遥ちゃん 「廣瀬大介」
Leey 「一致してなくないですか」
遥ちゃん 「いや、推しとリアコ枠は必ず一致するものじゃないと思うんだよね。染ちゃんに対してはさっきも言ったけど、孫にしたいとかいいこいいこって無条件に可愛がりたいの。だけど、廣瀬くんに対しては…もう好き」
Leey 「染谷くんとは何がしたくて廣瀬くんとは何がしたいの」
遥ちゃん 「染ちゃんにはお小遣いあげたい。いいこねって褒めたい。廣瀬くんは…独占したい」
Leey 「染谷くんに対しては遥ちゃん完全におばあちゃんじゃないか。で、独占したい?とは?」
遥ちゃん「舞台とかアニメで活躍しててほしいし、声優さんになるって夢を叶えてる途中なんだから頑張ってほしいけど彼女にはなりたくないし、認知はしてほしいけど出待ちしたら仕事終わりで疲れてるであろう廣瀬くんに迷惑だろうから絶対にしたくないし、常識で考えてそんなの迷惑の極みだろうし。でも、そうしたらファンイベめっちゃ行きたいし、でも同じように廣瀬くんのことが好きなんだな…って思う人にはこう、嫌悪感が先にいく。私の廣瀬くんなのにって。いや、私の廣瀬くんではないんだけど」
Leey 「それさ、リアコじゃなくて同担拒否じゃない?」
遥ちゃん 「あ、それだ」
Leey 「気づけよ」
推しに抱く母性
Leey 「取り敢えず染谷くんに対してはどうなの、同担拒否ってる?」
遥ちゃん 「同担拒否ってない。むしろみんなで染谷俊之を養いたい。ムーミングッズを差し出したい」
Leey 「大げさに言うと、染谷俊之を養おうの会があったら入る感じ?」
遥ちゃん「細かく言うとまた違うけど、そんな感じ」
Leey 「細かくとは?」
遥ちゃん 「そんな会にはまず入らないけどなんとなく集団行動で養いたい。染ちゃんかわいいもん。かわいい、ってそれだけの理由で無条件にお金を差し出したい」
Leey 「新興宗教かよ。染谷くんは神様かよ」
遥ちゃん 「神様ではないけど、私の生活の支えにはなってる。染ちゃんの舞台を観にいくんだっていう原動力があるから働いてるの」
Leey 「わかるー、めっちゃわかる。私キンキ好きなんだけど」
遥ちゃん 「知ってる」
Leey 「話が早い。例年キンキって冬にしかコンサート開かないから冬のキンキのコンサートのために働いてるんだけど、今年20周年だから夏も活動してて支出やばいけどキンキのために金を使える夏っていうのはもうしばらくやってこないと思うから喜びに震えてる」
遥ちゃん 「Leeyちゃんも大概病気だね」
Leey 「オタクってそんなもんじゃない?」
遥ちゃん 「それな」
Leey 「そんなこと言ったら全国のファンの方々に怒られそうだからこれくらいでやめておこう。あとめっちゃ話が長引きそう。で、染谷くんに対して抱いてる感情を一言で表すなら母性だよね」
遥ちゃん 「そうなのかな…同僚に写真見せて染ちゃんは可愛いでしょうって宣伝してるくらいだよ」
Leey 「それは孫が生まれたおばあちゃんが写真片手にうちの孫は可愛いでしょうって言ってるのと同レベルに感じるんだけど。母性じゃなくて祖母性だな。あと同僚さんが困っちゃうからやめておこう」
遥ちゃん 「わかった。でも染ちゃんかわいいんだよ?宣伝したくない?」
Leey 「気持ちはめちゃくちゃわかるけど」
遥ちゃん 「じゃあ今日は私の家に行ってホストちゃん見ようか」
Leey 「待ってくれその前に聞きたいことがある」
遥ちゃん 「ホストちゃんに対しては否定しないんだね、優しいよこの子。で、なんでしょう」
Leey 「あなたの推しは?」
遥ちゃん 「染谷俊之。間違いない」
Leey 「もしも染谷くんが相手の女が原因のカノバレ騒動を起こしたらどうする?」
遥ちゃん 「…うーん、悲しいかな。結構長い期間染ちゃんのことは好きだし、そんな匂わせを起こすような女と付き合ってたのか、私の推しはそのレベルだったのかって悲しくなる。もっといい人がいたでしょうにって」
Leey 「なんか切なくて悲しい怒りだね」
遥ちゃん 「でも実際に大火事が起こらないとわかんない。大火事が起こったら怒りまくるかもしれないし」
Leey 「いざそうなってみないとわからない、ってやつだね」
遥ちゃん 「ちなみにキンキはどうなの?」
Leey 「アラフォーなんだからはよ結婚しろって思ってる」
遥ちゃん 「もはや潔い」
Leey 「あと、お互いがお互いの匂わせしまくってる気がするんだけど知らないって決め込んでる」
遥ちゃん 「例をお願いします」
Leey 「光ちゃんが好きなタイプはって聞かれて空気みたいな人って答えてて、のちに剛くんのことを空気みたいな人って例えてた。剛くんも好きなタイプはって聞かれたら自分とは真逆な人がいいっていってて光ちゃんのことを自分と真逆な人って言ってた気がします。気がします」
遥ちゃん 「それはすごいな。それ作り話じゃないよね?」
Leey 「実際にあったはずだけどもう何が何だかわからないよ。でもそんな時に思い出す言葉がある」
遥ちゃん 「何を思い出すの」
Leey 「問い質さないで壊れるから」
遥ちゃん 「何そのいい言葉。誰が言ったの?」
Leey 「堂本剛師匠」
遥ちゃん 「ねえLeeyちゃんのせいでキンキに落ちそうで怖いんだけど」
Leey 「いつでもウェルカム」
遥ちゃん 「決めた、絶対に落ちないよ」
Leey 「フリ?それフリ?落とすなよ落とすなよ、絶対に落とすなよ?」
遥ちゃん 「違うわ」
同担拒否
Leey 「で、遥ちゃんは廣瀬くんが好きなのね」
遥ちゃん 「うん。廣瀬くんが好き。二股かけてる気がする。でもどちらにも金を落として二人の生活にゆとりを与えたい」
Leey 「おう頑張れよ。で、どこで廣瀬くんに落ちたの?」
遥ちゃん 「薄ミュの沖田篇」
Leey 「もっと早く言ってよ。あれ三年前じゃない?」
遥ちゃん 「いや、四年前。早いねー、薄ミュ始まってもう五年だよ」
Leey 「へえ、そんなに経つんだ。で、廣瀬くんに落ちた理由は」
遥ちゃん 「かっこいい」
Leey 「シンプルかつ王道な理由だね。五文字で終わるよ。同担拒否っぽくなったのは?」
遥ちゃん 「極上文學のドグラマグラ」
Leey 「それ何年前?」
遥ちゃん 「三年前」
Leey 「だから早く言えよ」
遥ちゃん 「だってあの時、Leeyちゃんが堂本剛が可愛すぎるまじギルティって騒いでた時期じゃん。そんな時に言えるわけないじゃん」
Leey 「正論をどかんとぶつけられた。ああ、あの時ね…。なんかね、常に剛くんはかわいいんだけどあの時はなぜかものすごく騒いでたね」
遥ちゃん 「理由ないの」
Leey 「ない。理由なんてない。問い質さないで壊れるから」
遥ちゃん 「問い質さないで壊れるからを多用しないで」
Leey 「もう私の語彙力貧困化問題について話し合おうよ」
遥ちゃん 「言葉だけ聞いてるとすごい世界的な大問題に聞こえるけど、言い換えるとただのボキャ貧だよね」
Leey 「やめて」
遥ちゃん 「はーい。で、話す?」
Leey 「話してください」
遥ちゃん 「簡単にまとめると廣瀬くんへの同担拒否がやばくて自分でも困ってる」
Leey 「何が遥ちゃんをそこまで走らせたの。困るくらいって何が起きたの。廣瀬くんすごいね」
遥ちゃん 「ドグラマグラで理由はわからないけど落ちた。本当に同担拒否」
Leey 「同担拒否、ってさっきも言ってたけどリアコと同担拒否の違いってなんなの?」
遥ちゃん 「…さっきまで私もリアコと同担拒否がごっちゃになってたから人のことは言えないけど…。推しの彼女になりたいって思ってるか、思ってないかじゃない?」
Leey 「遥ちゃんは推しの彼女になりたくないんだよね」
遥ちゃん 「なりたくない。絶対になりたくない」
Leey 「理由は?」
遥ちゃん 「えっと…生理的嫌悪?」
Leey 「生理的嫌悪とは」
遥ちゃん 「なんかね、体が拒否するんだよ。一度考えて見たことがあるの。廣瀬くんと付き合いたいかって。答えは一瞬で出た。NOなんだよ。いまはその考えをした事自体が恥ずかしい」
Leey 「え、なぜ?」
遥ちゃん 「最初から雲の上の存在だって認識してたからだと思う。雲の上の存在と付き合うってことはさ、やばいよ。身の程知らずにもほどがあるよ」
Leey 「ああ…確かに舞台俳優さんたちって同じ空気を吸って吐いたりできるから普通の俳優さんたちより近い存在に思えちゃうよね。出待ちもできちゃうし」
遥ちゃん 「そうなんだよー、たぶん他の俳優さんやアイドルさんたちより境界線が曖昧なの。だから私の○○くんってなっちゃうの」
Leey 「染ちゃんは遥ちゃんにとってどんな存在なの?」
遥ちゃん 「推しだよ。それ以上もそれ以下もありえない」
Leey 「じゃあ廣瀬くんは?」
遥ちゃん 「えー、だから好きな人だよ。…うーん、染ちゃんと廣瀬くん、どっちもラブじゃなくてライクなのにね。なんで好きの種類が違うのー。廣瀬くんに対してはなんでこんなに同担拒否っちゃうの」
Leey 「廣瀬くんのことは推しじゃないんだね」
遥ちゃん 「推しだけど…また違うかな。自分でもよく分からない。なんでこんなに好きになっちゃったのか、同担拒否になっちゃったのか」
Leey 「そうかあ…」
遥ちゃん 「うん。答えが出たらまたファミレスでお茶しよう」
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と、いうわけで遥ちゃんの廣瀬くんと染ちゃんへの思いのたけを綴るレポでした。遥ちゃんにこれを見せてみたら彼女からは「おおかた合ってるねー」というお言葉をいただけました。それならいいや。
今回の話を書き起こしていて、推しに対する好きはいろんな感情があるんだなーとぼんやり思いました。例えば、私が堂本剛師匠に抱いている好きは一言でいえば尊敬なのかなと。それに気づけたことも収穫のひとつ。
今度は遥ちゃんとカラオケに行く予定です。二人で敦盛を歌ってきます。君だけだよおらん。
それでは。